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05/12/23

スロットコーナ〜34番台〜!4000枚オーバーで♪
2コース北斗の拳より〜バトルゲ〜ムスタートで〜す♪おめでと〜ぅございま〜す!!
とか何とかマイク放送しながらコインを流す。


パチンコ屋でバイトをして数ヶ月の新人もそろそろ仕事に慣れてきた。
最近時給が1100円になった。深夜手当て、土日手当ての他、交通費も出て飯もタダで食べさせてくれる。
まさに至れり尽くせりである。
いままで家庭教師やら喫茶店やらでバイトをしていたのでこの業界には初めて入る。


基本的に”人間色”の濃い人が多いと思う。
ヤクザが経営しているとかおかんから聞いたけど今はそんなとこほとんどないらしい。
事務所に国旗が掲げられているが右翼というわけでもない。


驚いた事にパチンコ・スロット経験のほとんど無い自分でも業務上なんの問題も無く仕事がこなせた。
口は悪いがやさしい人が多い。


人間関係がドロドロしてるってとこはうわさで聞いた通りだったが・・。
実は以前この店で”バイトをしていた友達”と”社員だった友達”がいるのでいろいろ過去を知っている。
当時のリーダーが金で女の子みんなくっちゃったりとか・・・
当時のメンバーはすべて入れ替わっているらしいので、ある意味では自分が一番古株なのかもしれない。


パチンコ屋店員の主な仕事はスロットコーナーの”メダル補給”とパチンココーナーの”当り手続き”がある。
メダル補給は当りが連続したりして機械の中にメダルがなくなるとお客さんにちょっとどいてもらって補給する。
パチンコの当り手続きは玉の入った箱を下におろしてあげて、お客さんの真上に”おめでとうございます”的なフラグをつける。
つまりお客さんがたくさんいる店なら忙しい事になるがうちの店は客が少ないのでけっこうヒマ!
・・・かといって他にやることがない。
たまに笑顔でそれらを自分でやってくださるお客さんがいるがぶっちゃけうざい。
こっちはヒマなんだから仕事をとらないでくれと言いたい。(失礼!)


客がいない弊害はそれだけじゃない。
このあいだメダルが2枚スロット機にあったのでいつものように回収したところ、
しばらく席を離れていたお客さんが「俺のメダルが無い!」と怒りだして、
渡したところ、蹴られた。
70近くのおじいちゃんなのでどうという事はないが、
常連さんにさからえない社員が頼りなかった。



たいていの店は11時に閉店となる。
しかし閉店間際にストック機が当りを連続で出す事がある。
スロットマシンにはストック機という種類のものがあるが、これは簡単に言うとボーナスゲームをためておく機種らしい。
つまり本当はボーナスが当選していてもその時には当たらせず、後でまとめてボーナスゲームを消化させることでメダル枚数の変動をもたせ、ギャンブル性を高めるというものである。
ボーナスゲームが終わればまたボーナス、またボーナス・・・と爆発的にメダルを吐き出す。
客はもう夢中である。
かわいそうだが帰っていただく。大抵はしばらく待つが。


しかしこのストック機も風適法の改正に伴い、しばらくしたらなくなってしまう。
パチンコ店は雀荘と共に風適法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)に基づく風俗営業の7号営業店にあたる。
(1号 キャバレー、2号 バー、3号 ナイトクラブ・・ 等)
メダルを大量に放出する機種は無くなっていく傾向にあるらしい。


店が閉店になるとそこから1時間くらいかけて閉店作業を行う。
まずトイレにお客さんがいないか確認し、裏口の扉を開けると、十数名のおばちゃん達がバケツやら何やら持ってバーゲンの様になだれこんでくる。
そしてもくもくとパチンコ台や床を掃除しはじめる。
最初なにかと思ってびっくりしたが今では普通に話せるようになった。
おじちゃんもいればヤンママっぽいのもいる。
彼女らの自給は千数百円で、だいたい月4万くらいもらっている。
主婦はこの時間ヒマなのでちょうどいいお小遣い稼ぎになるらしい。


12時くらいに作業がおわっても店の外で雑談している。
近所付き合いにもなっているのかもしれない。

最近腰が痛いのでへこみ気味だが、何かと刺激的なこのバイトを僕はやめたくない。

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